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濃度による黒の見え方

黒を何かを言葉で表現することは難しいと思います。
一般的に可視光域で光の反射がほとんどない場合は「黒」と呼ばれていますが、実際に色を目の前にしないと理解が難しいのではないでしょうか?
そこで、当社製品を使用して、人間の視覚で認識される「黒」の境界を探りました。
製品にBONJET BC-261を使用し、各染料濃度(0.5%~4.0%)でインク化を行います。
これをバーコーターでコート紙に展色しました。
展色試料と試料のO.D値、(L*、a*、b*)を下表に示します。

染料濃度による黒の見え方

表の染料濃度による展色試料で当社社員に「黒」の境界について、アンケートを実施しました。その結果、
2.5%から黒に見える…40%
3.0%から黒に見える…50%
3.5%から黒に見える…10%
となりました。皆様は何%からが「黒」と感じられるでしょうか?

 

下図は各染料濃度の(a*、b*)をプロットしたものです。

染料濃度のa*b*をプロット

放射照度50W/m2という条件下においても色相差がほとんどありませんでした。
試験片のサイズから、測定に若干の難がありΔEが変動してしまいましたが、見た目ではほとんど差が見受けられませんでした。

VLIFASTシリーズは耐光性に優れた黒色油溶性染料でありその用途も幅広く、色相データからもわかる通り、青味の黒となります。
このように染料はその持つ力をご理解頂いた上で、筆記具、各種インクジェット、印刷、塗料、フィルム等の多様な分野でご使用頂いております。

*上記数値は測定結果であり、製品を保証する数値ではございません。

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