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染料の耐光性

※VALIFAST BLACK 3810の少量サンプルご希望の方は下記URLよりご購入頂けます。是非、この機会にご利用下さい。

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​1.はじめに

着色剤は大きく染料、顔料に区別されています。
それぞれが状況に応じて特定の性質を有し、カラー特性を付与することができます。
しかしながら、それらは固有の制限及び欠点も有しています。
具体的に、染料は十分な彩度と溶液中での長期安定性を有していますが、耐熱性や耐光性といった物理特性に問題を抱えています。
対照的に、顔料は典型的に優れた耐熱性や耐光性有していますが、限られた彩度しか得られない点や顔料粒子の分散安定性で問題を抱えています。
例えばソリッドワックスの着色において顔料では分散が難しく、硬化後に層が分離してしまい均一な着色が困難です。
染料系である下記に示すVALIFAST BLACKシリーズでは容易に着色する事が可能で、着色後に層分離を起こすこともありません。
しかしながら上記に示した通り染料は、彩度は優れているが「耐光性が低い」というイメージを持たれています。
そこで、今回は染料の耐候性についてに測定データを元にご紹介していきたいと思います。
当社製品で優れた耐光性を有する染料VLIFAST BLACK 3810を2つの系で、JIS5600-7-7(塗料で推奨される規格)に準拠して実験した結果を、ご紹介したいと思います。
VLIFAST BLACK 3810はアゾ系分子に存在する、2対の水酸基と3価クロムで成るクロム錯塩で構成され、アルコール系、ケトン系などの極性溶剤に高い相溶性を有し、
耐光性に優れた特徴を備えた黒色含金染料です。

​2.実験結果(試験機:キセノンウェザーメーター、湿度50%、露光時間200時間)

 

実験1…ニトロセルロース系インクを作成し、アートポスト紙にコート(44μm)
染料1 VLIFAST BLACK 3810
染料2   黒色染料A
染料濃度   3%
評価結果試験後の色差及びO.D値の変化によって退色度合を評価しました。

耐候性促進試験結果

​黒色染料Aでは色差(⊿E)、O.D値による変化が大きく、色相の退色変化が顕著であり、耐光性については決して高いとはいえません。
対照的にVLIFAST BLACK 3810は色差、O.D値変化や色相の退色度合が小さいことより高い耐光性であることが認められます。

​実験2…アクリル-ウレタン系塗料に染料を添加し、メッキ樹脂に1コート(20μm)
染料1 VALIFAST BLACK 3810
染料2 VALIFAST BLACK 3820
染料濃度 1%
評価結果試験後の色差及びO.D値の変化によって退色度合を評価しました。

耐候性促進試験結果

放射照度50W/m2という条件下においても色相差がほとんどありませんでした。
試験片のサイズから、測定に若干の難がありΔEが変動してしまいましたが、見た目ではほとんど差が見受けられませんでした。

VLIFASTシリーズは耐光性に優れた黒色油溶性染料でありその用途も幅広く、色相データからもわかる通り、青味の黒となります。
このように染料はその持つ力をご理解頂いた上で、筆記具、各種インクジェット、印刷、塗料、フィルム等の多様な分野でご使用頂いております。

*上記数値は測定結果であり、製品を保証する数値ではございません。

※VALIFAST BLACK 3810の少量サンプルご希望の方は下記URLよりご購入頂けます。是非、この機会にご利用下さい。

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