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染料と顔料比較 (ポリカーボネート編)

※NUBIAN BLACK PC-5857、黒色配合染料の少量サンプルご希望の方は下記URLよりご購入頂けます。是非、この機会にご利用下さい。

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プラスチック用の黒色色素には大別して染料と顔料(主にカーボンブラック)があります。
ここでは非晶性樹脂であるポリカーボネート(PC)樹脂に、色素を添加したプレートを作成し、色の見え方や現象の違いを見ていきます。

非結晶性樹脂~ポリカーボネート(PC)樹脂での比較
使用樹脂 : 三菱エンジニアリングプラスチックス社製 ユーピロン(R)S-3000R
使用色素 : (染料) NUBIAN BLACK PC-5857
       (顔料) 市販カーボンブラック

外観と色相について
下図に成形プレートの写真と色相データを示しました。
添加量が0.05%以上になると染料、顔料共に黒色に見え、差異は見られません。
0.01%添加では各色素の本当の色が見え、NUBIAN BLACK PC-5857では灰色、顔料では黄土色に見えます。
次にこれらのプレートの色を分光測色計で測定しました。
測色の結果からどちらの色素も0.05%以上ではa*b*値が「0」に近く、同じ黒色を示している事がわかります。
ただ、0.01%添加ではカーボンブラックのb*値が「+14」となり、大きく黄色味を帯びている事がわかります。
NUBIAN BLACK PC-5857では淡~濃色までa*b*値が「0」に近い為、無彩色である事がわかります。これはNUBIAN BLACK PC-5857の特徴でもあります。

外観写真

外観写真

色相データ

色相データ

色相相関図

色相相関図

ヘイズ値

ヘイズ値とは曇りの度合を表す値です。数値が小さい程、透明性が高い事を示します。
ヘイズ(%)=Td/Tt × 100(Td:拡散透過率 Tt:全光線透過率)で算出されます。
下記にヘイズ値のデータを記載致します。表や図が示す通り、市販カーボンブラックは色素添加量を上げていくとヘイズ値も高くなり、不透明な状態になっている事がわかります。
それに対し、NUBIAN BLACK PC-5857は色素添加量を増やしても、高い透明性を示しています。

どちらの色素も0.05%以上の添加量ではほぼ同じ黒色を示しますが、「染料」と「顔料」ではこのような現象の違いがあります。

ヘイズ値

※NUBIAN BLACK PC-5857、黒色配合染料の少量サンプルご希望の方は下記URLよりご購入頂けます。是非、この機会にご利用下さい。

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